米国政府が押収したFTXのチェーンリンク保有分を関連ウォレットからコインベース・プライムに9万8590チェーンリンク(LINK)を移動、水曜日に約76万8000ドル相当が送金されたことが判明した。売却への思惑が再燃している。
ブロックチェーンのトラッカーが数分以内にこの入金を検知した。ただオンチェーンデータのみでは、トークンが市場で売却されるかどうかは確認できない。
オンチェーントラッカーのLookonchainが最初に動向を報告し、トラッキングアカウントSolid Intelも同様の入金を指摘した。
Arkhamは送信元アドレスを米国政府関連のものとラベル付けしており、同グループによる過去の動きも記録している。
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今回の資金は、2022年11月にFTXとアラメダ・リサーチが破綻した際に押収された資産に由来する。
連邦裁判所は後にサム・バンクマン=フリード被告に対し、有罪判決を受けた詐欺事件を理由に110億ドル相当の資産没収を命じ、回収資産は被害者補償に充当されることとなった。
米連邦保安局は2024年7月、大型デジタル資産の保管と取引パートナーとしてコインベース・プライムを選定した。
そのため、同プラットフォームへの入金は、カストディ変更、OTC取引、あるいは売却の前段階となることが多い。
同機関は過去10年以上にわたり、暗号資産売却業務を担当しており、2014年にはシルクロードから押収したビットコイン3万枚の競売が知られる。
これまで市場への一括投げ売りよりも、計画的な売却が原則となっている。
今回の取引は、ユニスワップ(UNI)、レンダー(RNDR)、イーサリアム(ETH)、ザ・サンドボックス(SAND)などのアルトコインやステーブルコインを含む、過去の米国政府による押収資産移管パターンにも連なる。
一方、FTXの財団は顧客への返済を継続しており、3月には第4回目となる分配が22億ドル規模で実施された。
チェーンリンクの現行価格は7.66ドル付近で、過去24時間で2%下落している。時価総額は55億7000万ドルで、暗号資産ランキングで21位となった。
今回移転分はLINKの1日取引高2億2500万ドルの0.4%未満で、流通する7億2700万トークンの約0.01%に相当する。
従って、もし全量売却されたとしても市場流動性への影響は十分快である。
過去30日間で27%下落を記録しており、トークンに対するセンチメントはなお慎重だ。この1年では49%の下落を伴い、ホルダーは新たな供給シグナルにも敏感になっている。
一方、チェーンリンクETF流入の見通しは、機関投資家による中長期の買い需要が政府放出分を吸収できる可能性を示唆している。
トークンがOTCデスクに移るのか、カストディに留まるのかは今後数日で明らかになる見通し。
次の取引で、今回の入金がルーチン管理なのか清算開始なのかが判明する。
それまでは、売り圧懸念は実態以上に大きく映っている状況。


