ベテランNYSE(ニューヨーク証券取引所)フロアトレーダーのピーター・タックマン氏は、今週上場予定のスペースXのIPO(新規株式公開)について、公開価格135ドルのおよそ7倍となる1000ドル近辺で初値を付ける可能性があると予想した。
タックマン氏は、利益の約100倍というバリュエーションは依然として過熱気味だと指摘する。投資家には、まず初値の動向を確認してから資金を投じるべきだと呼びかけた。
タックマン氏は、「School of Hard Knocks」ポッドキャストのインタビューで、スペースXのNasdaq上場直前のIPO内容を分析した。
同社は1株あたり135ドルに価格を設定し、177兆ドルの評価額で750億ドルの調達を目指す。
タックマン氏は、NYSEのフロアで最大10億ドル規模を日々取引しているが、初日にこの設定価格を上回る需給逼迫が予想されると述べる。
報道によると需要は約1500億ドルと見積もられ、これは調達額の2倍となる。フィデリティも最低投資額を2000ドルに引き下げ、個人投資家の参加機会を広げた。
タックマン氏は、それでもバリュエーションには疑問を呈する。独自の試算によれば、スペースXは利益の約100倍にあたる評価額で上場するが、メタは11倍、エヌビディアは18倍で取引されている。
同氏はさらに、「イーロン・マスク氏はロック期間のルールを独自に書き換えたようだ」とし、一部の関係者はマスク氏の許可があるまで株を売却できないと指摘。投資家からはこうした構造にも疑問が出ている。
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タックマン氏は、上場初日を「買い」とは断言しない。株価は「2000ドルに行くかもしれないし、50ドルになる可能性もある」と警鐘を鳴らす。
初値確認を待てば数ドルの機会損はあるかもしれないが、勢いを重視すべきだと同氏は述べた。「落ちてくるナイフを掴みたくはない」とも強調する。
他の宇宙関連銘柄も、スペースX上場で動意づく可能性がある。

