ソラナの公式Xアカウントが、フェラーリの新型EV「ルーチェ」のイメージ画像を、ブロックチェーンの象徴的なパープルとティールのグラデーションでデザインし直し、「Fixed it(修正済み)」とのキャプションを添えて投稿した。この投稿は、フェラーリがローマでルーチェを発表し、その日にRACE株が6%超下落した数時間後に公開された。
この「修正」は機械的なものではなく、あくまでデザイン面の演出である。ソラナは自身のブランドカラーで車を再ブランディングし、世界的な自動車ブランドと並ぶ文化的存在感をアピールした。
フェラーリは5月25日にローマで「ルーチェ」(イタリア語で「光」の意)を発表した。4ドア5シートの本車両は、マラネッロブランドとして初の量産型オール電動車となる。デザインは、元Apple最高デザイン責任者ジョニー・アイブ氏とデザイナーのマーク・ニューソン氏が率いるデザイン集団「LoveFrom」と共同開発した。
La Gazzetta Ferrari, Source: Xルーチェには4基の電気モーターが搭載され、総出力は1000馬力超。最高時速は310キロを超え、122kWh・800ボルトのバッテリーで航続距離は500キロを超える見込み。フェラーリは本車両に関連し、60件超の特許を出願している。
ベネデット・ヴィーニャCEOは、ルーチェについて「5年に及ぶ開発の結晶」と述べた。価格は55万ユーロ(約64万ドル)で、納車は2026年第4四半期を予定している。
フェラーリNVの株価は、発表当日のミラノ市場で6%超下落した。アナリストは車両の独特なデザインや、ブランド未経験層をターゲットとした販売戦略が、同社の高い株価評価にリスクを及ぼすと指摘する。フェラーリは、欧州での暗号資産決済導入など、若年層開拓に力を入れてきた。ただ、ルーチェの市場での受け入れ状況は、ブランド転換が短期的にはコストを伴う可能性を示唆する。調査では、ラグジュアリーブランドはデジタルネイティブ戦略を強化しない限り、若年市場でシェアを失うリスクがあるとされる。
ソラナのXアカウントは、同社の象徴カラーでデザインし直したルーチェ画像を「Fixed it(修正済み)」の言葉とともに投稿した。
Solana, Source: Xソラナ(SOL)は、主に取引速度で競争するブロックチェーンネットワーク。今回の投稿は、イタリア自動車メーカーがこれまで独占してきた指標で、すでにソラナの第1四半期のネットワーク活動を凌駕したことを暗示し、その評判を活かした。こうした投稿は、ブロックチェーンプロジェクトがコンシューマーブランドの手法を取り入れ、コアユーザー以外へも文化的な存在感を高めようとする最近の傾向と一致する。
このプロモーションは、ソラナのクジラによる売り圧力や機関投資家のポジション変更が注目される中で、ソラナの市場性に新たなストーリーを加えている。ソラナの5月の価格見通しは、プロジェクト拡大と暗号資産市場全体のボラティリティの両方を反映する。
フェラーリはルーチェと並行し、6気筒・8気筒・12気筒モデルの販売も継続する方針を示しており、同社のEV転換が長期的な投資家にとって正解かは今後の検証課題となる。


