ビットコイン価格は6万4000ドルを回復した。パキスタンが、米国とイランによる和平合意が24時間以内に最終化される可能性を示したことで、地政学的緊張が続いた後の暗号資産市場に短期的な上昇材料となった。
パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は「双方はかつてないほど和平合意に近づいている」と述べた。同氏は、合意最終化後の電子署名準備を進めており、技術レベルの協議が来週にも行われる見通しを示した。
この発言は、市場に緊張緩和の明確なシグナルを与えた。これを受けて暗号資産価格はすぐに上昇したが、全体的な反応は抑制的だった。
ビットコインは6万4100ドル付近で推移し、主要な市場データによれば24時間で約1.2%から1.4%上昇した。暗号資産市場全体も約1%上昇し、世界の時価総額は2兆2000億ドル近くとなった。
ただし、センチメントは依然として弱い。Crypto Fear and Greed Indexは20付近にとどまり、市場に恐怖感が残る。投資家は和平合意の見出しに反応しているものの、警戒を緩めていない状況。
ビットコインの4時間足チャートも同様の状況を示す。BTCは20EMA、50EMA、VWAPといった短期移動平均線を回復した。これはパニック売りが和らいだことを示唆する。
しかし、現在価格の上には依然として大きな抵抗水準が控える。ビットコインは100EMA(6万6100ドル付近)、200EMA(6万9650ドル付近)を下回る展開。
6万6000ドル台を突破すれば、回復に一段と強いテクニカルな支えが加わる。
モメンタムも改善している。4時間足のRSIは59付近で、買い手が主導権を取り戻しつつも、過熱感は示していない。ATRからもボラティリティが低下傾向にある。
現時点では、暗号資産市場は和平合意報道を好感している。合意が署名されれば安堵感が広がる一方、遅延や新たな軍事的緊張が生じればリスク資産は再び圧力を受ける可能性が高い。

