AIエージェントが助言領域から銀行の取引層へと進出している。スイスのシグナム銀行が最新の事例である。同銀行は、顧客が資産をフルカストディのもとで保持したまま、AIエージェントを介してライブのオンチェーン取引を実行した。
このパイロットでは、AI@Sygnumチームが独自に開発したModel Context Protocol(MCP)サーバーを使用。基盤のAIモデルはアンソロピックのClaude。秘密鍵は常に顧客の端末から離れない。
各金融機関は数カ月にわたり、AIエージェントを助言ツールからライブの取引執行まで推進してきた。この潮流は、規制下の銀行やデジタル資産カストディアンにも広がっている。
シグナムは、ライブのオンチェーン取引向けにAIエージェントを導入したスイス初の規制銀行になったと発表。顧客が平易な言葉でリクエストを入力すると、エージェントが各工程を設計し、スマートコントラクトを精査、リスクを警告した上で、取引を承認手続きへ返送する。
すべての署名が顧客端末上のセルフカストディ型ウォレットで行われるため、秘密鍵が手元から離れることはない。ステーブルコイン移動、資産スワップ、オンチェーンレンディング、トークンラッピング、流動性追加などが主な用途。
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シグナムだけではない。アンカレッジ・デジタルも5月に、AIエージェントが規制銀行の決済網を用いて資金移動できるAgentic Bankingを発表した。
FISとアンソロピックも提携し、エージェント型AIを銀行分野へ推進。まずは金融犯罪対策のAIエージェントをマネーロンダリング対策へ投入した。
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